<中国の現在 / アーティストの自由 / "アジアの怪物" >
日本には赤瀬川原平や会田誠がいる(いた)かもしれないが、21世紀アジアン・アーティスト代表ってことでいったら、アイ・ウェイウェイになってしまうかもしれませんね。
視点はひと味もふた味も違う。そしてアイディアもおもしろいし、スケール感というか、「怪人」っぽさが理解の範囲を超えている。中国政府を敵にまわしてるかと思えば、北京オリンピックの競技場の設計を突然したり、その豹変っぷりと矛盾、そして内包がすごい。SNSなどのメディアを駆使しているのがまた21世紀人っぽい(現在は中国政府、”金盾”により閉鎖中・・・)。
ウェイウェイは中国出身の現代アーティスト。詩人を父にもち、文化大革命の時にアメリカ / ニューヨークへ亡命。70年代から90年代にかけて、アレン・ギンズバーグなど、先鋭アーティストと交遊した経験をもつ。根にもっているスタイルは写真とシューレアリズム的な思考法だという。
彼の中国国内における創作の発端になったのは、中国において表現の自由をzine(同人誌)で自費出版したこと。
今では数十人の従業人を有する一大工房に発展した。
上記のBBCドキュメンタリーは一時間ほどで彼のキャリアにせまったもの。これをみると、欧米でこれだけ騒がれてる根拠がみえてくるかもしれませんね。
(図: Ai Wei WeiとキューレーターHans Ulrich Obristの対談本)
(図: Ai Wei Wei設計、北京オリンピックスタジアム)
(個人Tumblrブログ『Me, Myself &Eye』から転用しています)


