「セクシーな仕事」とは何か
映画『プラダを着た悪魔』のワンシーン
最近、wired.jpで翻訳したウェストコーストのスタートアップに関する記事の中にこういうフレーズがあり、とても印象に残っている。
“It’s not sexy to think about that, but you know you can work on something there.”
この文章だけを読むとちょっと「大人の会話」をしてるのかもと想像するが、そうではなく、会社での仕事のプロセスについて説明している一節だ。文章の前後関係も考えて直訳すると以下のようになる。
「そういった考え方をするのは仕事上セクシーではないですがそこに何かしらのヒントが隠れていると考えています」
翻訳をしているとこういう文章の変換についていつも思いを巡らせる。特にこのフレーズは「カタカナ用語」であり、言葉の意味が一人歩きしたり、宙ぶらりんになりがちだ。
この文章がとてもおもしろいのは「セクシー」という言葉の使用方が普段のイメージするものと全然異なるからである。と同時にsexyという言葉が英語から輸入されたためルーツは同じであるはずなのに日本語で使う「セクシー」と違うものになっている。
それとここでのsexyの使用例は多分とてもウェストコーストっぽい英語だ。そこも面白い点だと思う。はたしてロンドンの会社員が、
“Hey that’s a sexy job”
と言ったとして上記の例と同じニュアンスがでるのだろうか。ウェストコーストの方がsexyの範囲が広く、ステータスが高いのでしょうか。
一つ興味があるのは東京の街中で
「あなたの仕事はセクシーだと思いますか?」といったアンケートか質問を一般人にしたとする。どう感じるのだろうか。どうとらえられるんだろうな。興味がある。
(この投稿は個人Tumblrブログ『Me, Myself &Eye』から転用しています)